結論
THE TENは、オレゴン世界陸上の参加標準記録突破を見られるだけでなく、英国、アメリカ、カナダ、タイ、日本の男子10000m国内記録の更新を見られるかもしれない大会です。
はじめに
日本時間3月7日(水)アメリカ カリフォルニア州 サン・ファン・カピストラーノのジェイセラ・カトリック高校でTHE TENが開催されます。
日本からは、矢田みくに(デンソー)、吉居大和(中央大)、清水歓太(SUBARU)の3選手が出場します。また、青木涼真選手(Honda)は、10000ⅿ最終組でペーサーを務めます。
日本時間のスタート時刻と開催種目
設定ペースは、LETS RUNの記事と公式サイトを参照しました。
全米選手権の参加標準記録は公式に発表されていませんが、主催者のウィリアムズ氏が確認しているそうです。
12:20 女子10000ⅿ(設定ペース:全米選手権参加標準記録31:45.00)
13:00 男子10000ⅿ(設定ペース:全米選手権参加標準記録27:50.00)
13:35 男子1500ⅿ
13:43 女子10000ⅿ(設定ペース:オレゴン世界陸上参加標準記録31:25.00)
矢田みくに(デンソー)出場
14:18 男子10000ⅿ(設定ペース:オレゴン世界陸上参加標準記録27:28.00)
吉居大和(中央大)、清水歓太(SUBARU)出場
青木涼真(Honda)ペーサー
ウェーブライト・ペーシング・システムについて
この大会では、ジョシュア・チェプテゲイ選手、リーツェンベト・ギデイ選手の10000m世界記録樹立をアシストした、ウェーブライト・ペーシング・システムが使用される予定です。
ウェーブライト社の設定ペースは次のようになっています。
④と⑤では、設定ペースが2つ設けられています。
① 12:20 女子10000ⅿ 設定ペース 31:50.00
② 13:00 男子10000ⅿ 設定ペース 27:50.00
③ 13:35 男子1500ⅿ 設定ペース 3:35.63
④ 13:43 女子10000ⅿ 設定ペース 30:16.00と31:25.00
⑤ 14:18 男子10000ⅿ 設定ペース 26:44.00と27:28.00
①の設定ペースですが、全米選手権の参加標準記録31:45.00と同じではありません。
③の設定ペースは、全米選手権の参加標準記録ではないかと思います。
④の設定ペース30:16.00は、モリー・ハドルの持つ米国記録30:13.17の更新を狙っていると考えられます。
⑤の設定ペース26:44.00は、ゲーレン・ラップの持つ米国記録26:44.36の更新を狙っていると考えられます。
公式には、オレゴン世界陸上の参加標準記録突破を狙った10000mの競技会と発表されていました。
さらに、ウェーブライト社の公式サイトにより、より早いペース設定が明らかになりました。
THE TENの男子最終組に出場する選手の国籍と国内記録
BTC所属のアメリカ人選手
グラント・フィッシャーなど
国内記録保持者:ゲーレン・ラップ 26:44.36
ブッチャート(英国)
国内記録保持者:モー・ファラー 26:46.57
ティアナン(オーストラリア)
国内記録保持者:ティアナン 27:22.55
吉居大和、清水歓太(日本)
国内記録保持者:相澤晃 27:18.75
アーメド BTC所属(カナダ)
国内記録保持者:アーメド 26:59.35
タンティベイト BTC所属(タイ)
国内記録保持者:タンティベイト 27:17.14(批准待ち)
視聴方法
THE TENを視聴する方法ですが、有料のライブ配信があります。700円弱($5.99)です。日本人選手は、先頭集団についていくとは考えられず、第2集団でのレースとなるでしょう。あまり映らないのであれば、Live Track サイトで結果を追っていくだけで充分かもしれません。
最後に
いくつか国内記録が更新されると考えられます。
バウワーマンTCの選手は、狙ったレースで結果を出してきます。今シーズンで言えば、ボストンのインドア5000ⅿが挙げられます。2月26日~27日に開催された全米室内選手権を多くの選手が回避した理由は、THE TENで全米記録を更新するためだったようです。